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【記者コラム】117期青野 特昇へ3場所連続完全Vなるか

 立川FⅡ(6~8日)で117期生が一斉に〝デビュー〟した。同期同士で争うルーキーシリーズで実戦デビューはしているが、先輩たちと一緒に走るのは初めて。慣れないラインでの戦いに悪戦苦闘していた。チャレンジには5人の117期が出場していたが、全員が決勝に進み、力のあるところを見せた。中でも、実績№1は在所4位の青野将大(26=神奈川)だ。法大では中距離中心に自転車競技に取り組み、卒業後は1年間、サラリーマン生活を送った後、一念発起して養成所の門を叩いた。「年齢が年齢だし早く上のクラスで戦えるように頑張りたい」の言葉通りに3連勝。特別昇班に向け最高のスタートを切った。
 
 1、2班戦には117期を早期卒業した菊池岳仁がいて、同期の活躍をまぶしそうに見ていた。史上初の早期卒業生として寺崎浩平と共に大きな注目を集めてきたが、ぼくとつとした印象で記者受けする威勢のいいコメントなど一切出てこないが、同期の走りに刺激を受けたのか「1、2班戦に上がってから完全Vは1回しかない。しっかり3日間、勝ち切ることは大切。点数で上がるより9連勝でS級に上がりたい」と珍しく前向きに話していた。結果、決勝は先行するもまくられ目標としていた完全Vはできなかったが、伸び悩む現状を打破するのにいいきっかけになったはずだ。
 
 青野は川崎(20~22日)、平塚(31~8月2日)と地元の南関地区の斡旋が続く。「同期は九州や中四国に強い選手が多い」と話すだけに今の地区内斡旋は有利に働く。3場所連続完全Vとなるか注目したい。
 
 ♤狩谷 牧生(かりや・まきお)1964年(昭39)4月11日、神奈川県生まれの56歳。88年4月スポニチ入社。92年1月にレース部へ異動。1年間の競輪取材の後、中央競馬担当に。2013年、21年ぶりに競輪の現場に復帰。ミッドナイト競輪で初めて会う西日本の選手を取材して新鮮な刺激を受けている。

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